おじさんはいい。なぜだかおじさんを見るとイラストにしたくなる。
夜も働く交通整理のおじさん、ランニングとももひきででうろうろするおじさん、若い子にまじってソフトクリームを食べている仕事帰りのおじさん、へべれけに酔っぱらっちゃってるどうしようもないおじさん、いやー巨人だめだね、とおしぼりで汗を拭くおじさん。

おじさんは何をしても絵になる。いろんなものがにじみ出ている。
そんな魅力的なおじさん達をいつもはちらっと見てるだけだったけれど、じーーーっと見たらまた何かおもしろい魅力がでてくるかもしれない、そんなわけで気になったおじさんについていってみることにした。
知られざるふつうのおじさんの世界!
新宿南口ータワーレコードにておじさんを考えるー前編
おじさんを決める
7月3日(月曜日)16:00頃 晴れ とても暑い
記念すべき初めてのおじさん尾行。
とりあえず新宿南口に行く。(わたしは新宿生まれ新宿育ちなのでとりあえずといえば新宿です)本当はルノアールで、珈琲を飲みながらおじさんを物色しようと思っていたのだけどお金がなくて断念した。長居するわけではなかったのでコーヒー1杯500円はちょっと高い。というわけで、待ち合わせの人にまじっておじさんを物色。これからそのおじさんについていくんだと思うと、変な気分がする。ちょっと細すぎるな、ちょっとかっこよすぎるな、あそこまでいくと特徴ありすぎでいやらしいな、とわたしのおじさん眼を駆使して探す。おじさんは全般的に好きだが一応好みがある。細い人よりちょっと中年太りがはいっている人のほうがいいし、顔や雰囲気がかっこよすぎてもおもしろくない。またイラストにする時、肌をピンク色にするので、服の色がそのピンク色とマッチするかどうかも重要な要素だ。
10分くらい見ていたけれどなかなか決められない。ついていくってけっこう勇気のいることだなぁと気付く。だんだんあせってきて、いい加減1人に決める。
というわけで今日のおじさんです。
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髪型は、てっぺんが少々うすくなってきているが下の方はふさふさでながめ。全体的にぼさぼさ気味。整える気はなさそうだ。顔は丸顔で黒ぶち眼鏡をかけている。ひげはない。体型は中肉中背。身長は170そこそこだと思う。服装は濃いめのグリーンのタータンチェックのジャケットにグレーのズボン(しかしジャストサイズではなく少々大きめなのでおしゃれ感はなし)。かばんはナイロンのショルダータイプでノートパソコンを入れられるサイズでよくサラリーマンがもっているやつ。オレンジの糸がはいっているのでノーブランドと思う(駅なんかで牛革さいふなどと一緒に安売りしているやつ)。お金持ちではなさそうだ。年令は50代後半。あまり見かけないグリーンのタータンチェックのジャケット&乱れ気味のヘアスタイルからして、会社勤めのサラリーマンではなさそう。こんな時間に外を歩いているし、個人事業者ではないだろうか。若い時に友達と会社をおこし、儲かりはしないがなんとかここまで続けている。子供は2人。28歳くらいの娘と大学生の息子。奥さんが強くて家では完全に権限をにぎられている。娘は大学もだして社会人になった。息子が社会人になるまでもうちょっとがんばらなければならない。(途中からすべて妄想)

尾行開始!
南口の改札を出たおじさんはGAPのほうへどんどん歩いていく。わたしは後をついていく。ドキドキ。このおじさんは尾行されてるなんて思っていない。ということはもし今自分が誰かに尾行されていてもおかしくないんだ、と考えるとちょっと恐い。人を尾行するとその人は急に特別になり、自分が主役になり、通行人はわき役となる。人の後を追い掛けるだけでそんな気分になるから不思議だ。
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さておじさんはなんとそのまま、若者向けのファッションビル「フラッグス」へ。え〜!?と思っているとそのまま服屋さんの「andA」へ。もしかしてファッション系の偉い人!おしゃれじゃないよ!うそでしょ!とびっくりしたが奥にエレベーターがあった。
おじさんはエレベーターが来るのを待つ。エレベーターに一緒に乗るとわたしの姿が覚えられてしまう可能性があり、どうしようかと思ったが、降りる階がわからないので乗るしかない。おじさんを見張る為にはおじさんより奥に乗る必要があったのだが、紳士なおじさんは、ベビーカーをひいたママさんを先に奥にのせ、そして自分が乗る。そんな流れでわたしは入り口付近に。人が降りるごとに自分は降りなければならず、おじさんがいつ降りるかわからない。おじさんをちらちら確認しながらエレベーターに戻る。5階くらいで奥に入れたので一安心。
9階でおじさんが降りた。なるほど、タワレコ(タワーレコード)か。おじさんはクラシックコーナーを物色し始めた。わたしはクラシックにまるで興味はないが、てもちぶさたなのでとりあえず視聴、クラシックファンを演じる。CDジャケットを見たりしながら熱心に視聴しているわたし。おじさんはNEW リリースコーナーを丁寧に見ている。おじさんが見えなくなれば、見える視聴コーナーに移動。しかしおじさんの動きが停滞気味だ。
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by webmag-e | 2006-12-06 18:00 | 第1回 新宿ー前編